chatGPT/AIWindows関連

Microsoft Windows Copilot (AI機能搭載)の使い方を解説(機能一覧)

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windows11_copilot_aiアシスタント搭載

Copilot in Windowsは、Windows 11に搭載された自然言語による操作が可能なBing Chat(Chat-GPT4が言語モデル)のAIアシスタント機能です。Copilotのアイコンをクリックすると、音声やキーボードでコンピューターに指示できます。たとえば、「ダークモードにする」や「音量を下げる」などの簡単な操作から、「集中する手助けをして」といったあいまいな依頼まで、さまざまなことができます。Copilotは大規模言語モデル (LLM)を利用しており、自然な対話が可能です。

Windows11_Copilot_DALL-E3_画像生成

更に、チャットの質問次第では画像生成も可能です。
Copilotの画像生成AIはOpenAIが開発した最新モデルのDALL-E3を搭載しており、
こちらも無料でイラストや画像生成することが可能。

Windows in Copilotはいつから使えるようになったの?

2023年9月26日にWindows11の累積更新プログラム「KB5030310」の一部に含まれる「Windows in Copilot」(プレビュー版)が提供されました。その後2023年10月31日にMicrosoft Windows11の大型アップデートバージョン23H2が公開されました。

↓が気になる方は是非この記事をチェックしてみてください!
Windows11でCopilot(AI機能搭載)をすぐ有効化する方法

・Winsows in Copilot(AIアシスタント機能)のインストール方法は?
・基本的な操作方法や使い方は?
・どんな機能があるの?

チャット以外にも2023年10月4時点で日本では提供予定ではありますが、
フォトやペイントアプリ内にも導入されより機能性、効率性に優れた作業を行えることが期待できます。

早速ですが私のPCへも導入し使ってみたので導入→使い方→機能一覧→使ってみた感想について触れていきます。

そもそもChat-GPTとBingAI(Edge,Windows in Copilot)との違いは?同じGPT4でも何故無料なの?
など知りたい方はこちらの記事!
BingAI(GPT4)の使い方は?Chat-GPTと比較!根本的に違うのはここ!

Windows in Copilotの基本情報/料金は?

「Windows in Copilotの基本情報」について、以下の一覧表でまとめてみました。

AI言語モデルがChatGPT4のため気になるのが料金ですが無料で利用可能です!

2024/1/18追記
2024/1/15にMicrosoftがGPT-4やGPT-4 Turboを優先的に使えるCopilot Proを提供開始しました。
こちらの料金は有料となります。詳しくは↓の記事で解説しています。
Copilot Proが提供開始!使い方は?無料との違いは(比較表)?購入すべき?

項目 内容
概要
  • Windows 11に搭載された自然言語による操作が可能なBing Chat(Chat-GPT4)AI機能
  • Copilotのアイコンをクリックすると、音声やキーボードでコンピューターに指示が可能
  • たとえば、「ダークモードにする」や「音量を下げる」などの簡単な操作から、「集中する手助けをして」といったあいまいな依頼まで、さまざまなことが可能
料金 Windows 11の機能の一部として無料で利用可能
インストール方法 Windows 11のUpdate更新設定画面で[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する]オプションをオンにし、Windows Updateをチェックして「Windows 構成更新プログラム」(KB5030310)を適用する必要があります。
利用可能日 2023年9月26日から利用可能

(2023年10月12日時点では)プレビュー版として提供されており、今後さらに機能や対応言語が追加される予定。

対応言語 現在英語と日本語に対応しています。
今後は中国語やフランス語など他の言語にも対応する予定です。
できること
  • OSの設定変更やアプリケーションの操作、トラブルシューティングなどをチャットで指示する
  • 文章やウェブページの要約や翻訳を依頼する
  • イラストやグラフィックアートの画像生成(DALL-E3)
  • 雑談や質問に答えてもらう
  • 一覧表の作成

その他気になる点としてチャット履歴は残る?

チャット履歴
チャット履歴は、Windows での Copilot との対話からの要求と応答 (画像を含む) の一覧です。 チャットの履歴は 、bing.com/chat にあります。以前のチャットはいつでも個別に削除できます。

引用:Windows での Copilot: データとプライバシー

上記の通り記載しておりましたがWindowsのデスクトップ上に表示されるCopilotでの履歴は残らないようです。

ラウザからアクセス可能なBing Chatでも同アカウントで確認してみましたが、
ブラウザ上での履歴は残っていましたがデスクトップ側のCopilotとの履歴は同期されていないようです。

2023/12/4追記
履歴についてはWindows Copilotの場合は「時計マークの履歴アイコン」をクリックすることで最近のアクティビティが表示されますが少し分かりにくいですよね。
この履歴はMicrosoftアカウントに紐づいているためEdgeやChrome等他のブラウザでBing.comと連動しているので非常に便利です!詳しくはこちらの記事でご紹介しています。
Web版Copilot(旧Bing Chat)でWindows版の履歴は連動しているよ

Windows in Copilotのインストール方法について

前提としてWindowsのデバイスはMicrosoftアカウントでサインインしていることが条件となり、Copilot in Windowsを有効にするには、Windows 11のUpdate更新設定画面で[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する]オプションをオンにし、Windows Updateをチェックして「Windows 構成更新プログラム」(KB5030310)を適用します。その後、OSを再起動すると、タスクバーにCopilotのボタンが表示されます。

  • Windows11端末でMicrosoftアカウントでサインインしていること
  • Windows Updateで更新プログラムKB5030310をインストール
    ※[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する]オプションをオン

詳しくは以下の記事で細かく紹介しています。
更新プログラムをインストール後もCopilotアイコンがタスクバーに表示されない場合の対処法についても書いています。

Windows11でCopilot(AI機能搭載)をすぐ有効化する方法
2023/9/26からWindowsでCopilot(プレビュー版)の利用が可能となり、更新プログラムをインストールし有効化するまでの流れやタスクバーにアイコンが表示されなかった際の対処法や前提条件などを体験を元に整理した情報を公開しています。

Windows in Copilotの使い方(基本操作)

この時点でWindows11へのCopilotの導入は完了しました。(私はここまでで苦戦しましたが・・)

いよいよ使用方法についてみていきます。
まずは起動/終了の方法から基本的な使い方をみていきましょう。

Copilotの起動方法は2パターン

  • タスクバーに表示されたCopilotアイコン(Copilotアイコン)をクリック
  • 「Windows + C」ショートカットキーにより起動

上記の動画はショートカットキーで起動した場合の内容で「Windows + D」や画面右下でデスクトップのウィンドウを全て閉じた場合でも右側のCopilot画面は表示されたままの状態となるため即座に閉じる方法も覚えた方が良いでしょう。

Copilotの終了(ウィンドウを閉じる)方法は3パターン

windows11_copilotショートカットキー操作見本

  • タスクバーに表示されたCopilotアイコン(Copilotアイコン)をクリック(閉じる)
  • 「Windows + C」ショートカットキーにより閉じる(Copilot画面アクティブ状態)
    ※他アプリがアクティブウィンドウだった場合は1回目でCopilot画面がアクティブ→2回目で閉じる動作となる
  • Copilot画面右上の「×」ボタンをクリック

2つ目のショートカットキーのアクティブ画面が他アプリだった場合の挙動がイメージしにくいため上記動画の例を載せています。

画面が固定されてしまうため私の場合は最も素早くアクションを起こせるショートカットキー「Win + C」で操作をしています。

Windows Copilotのチャット(Bing Chat)機能の基本的な使い方

windows_copilot_基本機能

人工知能AIチャットCopilotはBing Chatと連携しているためedgeブラウザ上でBing Chatを利用した場合と最も大きく異なる点として、
Windowsの設定やアプリケーション操作、トラブルシューティングなどができます。

チャットで指示する場合に3つの会話のスタイルを選択することができます。
詳しくは以下の表にまとめていますが「創造的」「バランス」「厳密」この3種類を使い分けることによってより求めている回答を得ることができます。

■会話のスタイル

スタイル 概要 回答例(今日の天気は?)
より創造的に 独創的で面白い回答を提供 「今日は晴れています。空には白い雲が浮かんでいます。あなたはきっと素敵な一日を過ごせるでしょう」
よりバランスよく 適切で丁寧な回答を提供 「今日は晴れています。気温は25度です。日差しが強いので、帽子や日焼け止めを忘れないでください」
より厳密に 正確で簡潔な回答を提供 「今日は晴れです。気温は25度です」
その他edgeブラウザ上からのBing Chat機能と異なる点として、「設定」からEdgeのコンテンツを使用できるようにする「オン/オフ」機能が搭載されています。
これはEdgeタブでアクティブなページをCopilotと共有することでページの要約やより関連性の高い回答を得ることができます。
copilot_edgeオン
チャット(Bing Chat)でできる基本的な機能まとめ
  • Bing Chatと連携して雑談やイラストを描かせる
  • Windowsの各種設定を変更する
  • 一般的なアプリケーション操作を実行する
  • トラブルシューティングツールを起動する

画像やイラスト生成についてはこちらの記事で詳しく事例も含めて紹介しています。
無料?無限に生成可能?等の気になる情報も公開!

Windows11 CopilotでDALL-E3画像処理3パターンについて検証!
Microsoftが2023年10月3日に発表した画像生成AI「DALL-E 3」を使って、Windows Copilotのチャット機能で画像処理関連(画像生成、画像説明、画像検索)の検証記事です。

Windows Copilotのチャット(Bing Chat)機能使い方事例

イラスト生成してみた見本(DALL-E)

copilotイラスト生成見本

イラストや3D画像の生成(DALL-E3)について詳しい情報についてはこちら

Windows11 CopilotでDALL-E3画像処理3パターンについて検証!

ダークモード

copilotダークモード

メモ帳を開く

copilot_メモ帳

トラブルシューティング

copilotトラブルシュート

Windowsの設定に関するチャットからの呼び出しパターンについてはこちらの記事で、
詳しく試してみた情報を書いてますので是非参考にしてみてください!

Windows in Copilotチャット(AI搭載)機能活用 |Windows設定変更編
Windows Copilotのチャット(Bing Chat)でWindowsの設定周りに関する活用方法を色々と試してみました。普段あまり使わない機能や呼び出し方が複雑な設定を中心に紹介していますので、今後のAIアシスタントとの向き合い方の参考!

プログラミングコードを自動生成してもらう

BingChat(GPT4)_プログラミングコード生成検証

以下の記事で「電卓」「タイマー」「お絵描き」のWebツールをBing Chat(GTP4)で作成してみた検証結果を詳しく書いてます。

Bing Chat(ChatGPT4)でプログラミング生成を試してみた
MicroSoft Bing Chat(GPT4)でプログラミングコードを生成する検証を行いました。「計算機」「タイマー」「お絵描き」この3つのWebツールをほぼ自動生成のみで完成させてみた結果を受けて利用時の注意事項などを整理しました。是非参考にしてみてください

複数CSVファイルをExcel内の各シートへテーブル形式で読み込むマクロ(VBA)をCopilot(Chat-GTP)に依頼してみた↓
Copilot(ChatGTP)で複数CSVファイル取込用のExcelマクロを簡単作成!

Windows in Copilotの機能一覧

Windows in Copilotはチャット機能以外にも様々なアプリのサポート機能として実装される予定です。
2023年10月4日時点で私のPCには反映されていないものがほとんどですが、
段階的に実装されていくとのことなので確認でき次第試していく予定です。

AI があなたの毎日を支援する、Microsoft Copilot を発表

■機能一覧

機能 説明
Copilot in Windows(チャット機能) Copilotは、自然言語で要求できるAIコンパニオンです。Web、仕事のデータ、PCでの作業の文脈を利用して、より良いアシスタンスを提供します。Windows 11、Microsoft 365、Edge、Bingなどの製品に統合されます。
ペイント 背景除去やレイヤー機能などの新機能を追加しました。また、Cocreatorという画像生成AIをプレビューで提供しました。これは、描画やデジタル制作のためにAIが提案や編集を行ってくれる機能です。
フォト 写真の編集を簡単にする新機能を含むAIにより強化されました。Background Blurという機能を使えば、写真の被写体をワンクリックで目立たせることができます。また、OneDriveに保存されている写真を撮影場所に基づいて検索できるようになりました。
Snipping Tool
(キャプチャツール)
画面上のコンテンツをキャプチャーする方法が増えました。画像からテキストを抽出したり、テキストを再編集したりできます。また、オーディオとマイクのサポートにより、スクリーンからビデオやコンテンツを作成できます。
Clipchamp
(動画編集)
自動合成機能を搭載しました。これは、画像や映像に基づいたシーンの提案、編集、ナレーションを自動的に行ってくれる機能です。家族や友人、ソーシャルメディアと共有する動画をプロのように作成・編集できます。
メモ帳 メモ帳は、自動的にセッションの状態を保存するようになりました。ダイアログなしで終了できるようになりました。セッションを再開すると前回の状態が復元されます。メモ帳は、以前に開いていたタブや未保存のコンテンツも復元します。
Outlook for Windows Outlook for Windowsは、様々なアカウント (Gmail、Yahoo、iCloud など) を 1 つのアプリから接続し、連携できるようになりました。インテリジェントツールにより、明確で簡潔な電子メールの作成が支援されます。OneDriveから重要な文書や写真をシームレスに添付できます。
エクスプローラ ホーム、アドレスバー、検索ボックスが再設計されました。これらはすべて、重要で関連性の高いコンテンツに容易にアクセスし、ファイルの最新状態に追随し、ファイルを開かなくてもコラボレーションできるようになりました。また、新しいギャラリー機能により、写真コレクションに容易にアクセスできるようになりました。
ナレーター 音声アクセスへの新しいテキストオーサリング体験とナチュラルボイスを提供しました。これは、Windows 11 をこれまでで最もアクセスしやすい Windows にするための継続的な取り組みの一環です。
Windows Backup Windows Backupは、新しい Windows 11 PC への移行を今まで以上に容易にします。Windows Backup を使えば、ほとんどのファイル、アプリケーション、設定を 1 台の PC から別の PC にシームレスに移行できます。すべての情報は元にあった場所に置かれます。

Snipping Toolの画像キャプチャからテキスト抽出

windows11_snippingTool_Copilot_text3

SnippingTool_icon(Snipping Tool)からスクリーンショットを撮影した画像内のテキストを抽出することができるようになりました。

方法はスクリーンショット後に上記画像の通りテキスト抽出用のアイコンをクリックするとテキストがクローズアップされ、
「すべてのテキストをコピーする」をクリックすると全テキストがクリップボードにコピーされます。

windows11_snippingTool_Copilot_text windows11_snippingTool_Copilot_text_out

左がスクショ画像で右側でテキスト抽出された状態となります。

SnippingToolマスキング後

「クイック編集」からは「電話番号」「メールアドレス」について上記の通り簡単にマスキングをすることが可能となりました。

Snipping Toolの画像はスクリーンショット後だけでなくファイルから開くことも可能なため、
マスキングをしたい場合は対象ファイルを開くことで瞬時にマスキングしてくれるので効率的ですね!

Snipping ToolのCopilot機能でできることは以下の2つ

① テキストの抽出
② メールアドレス/電話番号のマスキング

Chat-GPTのプロンプトをうまく使うコツやテクニックは?

プロンプト エンジニアリング – OpenAI API

OpenAI社が公開しているプロンプトをうまく使いこなすために必要なテクニック6戦略があります。要約した内容としては以下の通りです。

  • より詳細な情報を与えよう
  • ペルソナや例を提供しよう
  • 区切り文字等で参考テキスト情報を与えよう
  • 長文等の情報をテーマ毎に分割
  • AIに考える時間を与えよう

こんな内容ですが英語ページで「開発者」向けの非常にテクニカルな内容もあるため解読や理解するのに少し苦労しますが以下記事で実際にCopilot(Bing Chat)で体感した情報を記事にしましたので興味ある方は是非。

ChatGPT4(Bing Chat)のプロンプト攻略テクニック6選(OpenAI公式)

Windows in Copilotの使い方まとめ

2023年10月4日時点の感想となりますがChat-GPTやedge/Bing Chatなど他のAIアシスタントチャットツールを利用してみた上で比較した感想として、
最も一番感動した点としてブラウザ上で今までやり取りしていたことがWindowsのデスクトップ画面で実現できる点でした。

機能自体はWindows機能に関わる部分以外は大した差はありませんが、
デスクトップ上で画面全体の右側25%程度が固定された状態のためショートカットキーで呼び出すことができ、
邪魔になったらすぐに閉じることができます。

Chat-GPTは今まで3.5(無料版)しか使っていなかったため、
GPT4の精度の高さにも驚いています。
引用元URLをつけてくれるのは情報の正確性を精査する上で非常に助かります。

色々気になる点はありますがプレビュー版のため今後のアップデートに期待しながら活用していきます。

EdgeブラウザのサイドバーからCopilotを活用するとYouTube動画の要約なんかも簡単にできます!
EdgeのCopilot(Bing Chat)を使ってYouTubeの内容を要約する使い方!

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