Windows11やWindows10を使っていて「PCが重い」「動画がカクカク」。特に低スペックの場合はリソース不足が原因の可能性が非常に高いため、瞬時に対応可能な改善策の一つにメモリ解放(キャッシュクリア)があります。
このメモリ解放する方法として大きく2つ!
OS純正の機能を利用する方法とフリーソフトを活用する方法。
前者は実行するまでの工程が長いため面倒な点がデメリット。
後者は安易に利用するとレジストリ破損等でPCが不具合を起こすリスクもある。
今回は双方のデメリット2つを一気に解消し瞬時にメモリ解放だけでなく、不要なファイル整理、ウィルススキャン等を一元管理可能な最適化アプリをご紹介します!
Windows11のメモリ解放はMicrosoft純正の”PC Manager”一択!
対応OS: Windows 10 (1809以上)、Windows 11に対応しています。このソフトウェアは最新のWindows OSで動作します。
機能: Microsoft PC Managerは、システムクリーンアップ、パフォーマンス最適化、セキュリティ保護などの機能を備えています。このソフトウェアはコンピューターの管理と最適化に役立ちます。
利点: PC Managerは、コンピューターをスムーズかつ効率的に動作させたい人に最適なソリューションです。このソフトウェアはコンピューターのパフォーマンスと安全性を向上させます。
PC Managerは以前まで英語版のみ配信されていましたが、2023/9頃から日本語版が配信されるようになりました。詳細についてはこちらの記事にまとめています。
Microsoft PC Manager日本語版(ver3.1.1.0)がついに公開!
Microsoft PC Manager(日本語版)のインストール方法
- Microsoft PC Managerサイトへアクセス
- 画面右上の言語を選択(日本語)
- “ダウンロード”をクリック
4. ダウンロードした”MSPCManagerSetup.exe”をダブルクリック
5. “インストール”をクリック
Microsoft PC Manager(日本語版)でメモリ解放する方法
“ブースト”をクリックすると数秒で「メモリ使用率」「一時ファイル」がの数値が下がり「メモリ解放」が完了!
この「一時ファイル」はChromeやEdge等のブラウザのキャッシュや更新プログラム等で不要となったログファイル等の「一時ファイル」も含まれているため総合的な項目が考慮されている点も魅力の一つ。
上記の画像でも分かる通り「PC Manager」はメモリ解放の機能だけでは無くPCのOSを含めたソフト面での最適化に特化した一元管理ツールです。
Microsoft純正のフリーソフトなため利用面でも安心感がありますね!
Microsoft PC Manager(日本語版)の機能一覧
Microsoft PC Managerの主な機能は以下の通り
説明 | |
---|---|
PCを高速化「ブースト」 | メモリの過剰消費でシステム全体の動作が遅くなっているのをワンボタンで解決する |
「Microsoft Defender」ウイルス対策でシステムをスキャン | 「Microsoft Defender」を使用してシステムをスキャンし、脅威を検出します |
「Windows Update」の状態をチェック | 「Windows Update」の状態を確認し、必要な更新があるかどうかをチェックします |
タスクバーやアプリの初期化 | タスクバーやアプリの初期化を行い、システムのパフォーマンスを向上させます |
巨大なファイルやジャンクファイルの削除 | ストレージを占有している巨大ファイルやジャンクファイルを検出し、削除します |
アプリのプロセスとスタートアップアプリの管理 | メモリ使用量の多いプロセスを列挙し、手軽に終了させられるツールを提供します |
まだPC ManagerはBeta版のためこれからもどんどん改善される可能性が高くUIもより使いやすくなる可能性が非常に高い!
ベータ版であることでデメリットとして感じる方も少なくないかもしれませんが、Discodeを使ってユーザからの不具合報告から改善依頼も可能なため非常に良心的であり期待感が高まる一方だと感じます。
何故Windowsのメモリ解放ツール(フリーソフト)がPC Manager一択なのか
サードパーティ製のメモリ解放フリーソフト一覧
ソフト名 | 説明 |
Reduce Memory | インストール不要で、ソフトを実行して手軽にメモリを解放できるソフト |
CleanMem | 一定時間おきにメモリを自動で解放してくれるソフト |
eMem | インストール不要で使える、超シンプル&低負荷な非常駐型メモリ解放ソフト |
Memory Diet | 定期的にメモリの圧縮を行うことで空き容量を増やしてくれる常駐型のメモリ解放ソフト |
RambChop (BeS Tools) | シンプルな非常駐型のメモリークリーナー |
Wise Memory Optimizer | 一定間隔でメモリを解放してくれる強力なメモリー最適化ソフト |
これはメモリ解放のフリーソフトの一例ですが多岐に存在しますが、
最も懸念するリスクとしてサードパーティ製であるためのリスク。
例えばPCの最適化のためにレジストリ操作を行うソフトもあり、
そもそもWindows OS自体のレジストリ操作を行う行為自体が非推奨のため何か問題が発生した際の原因切り分けにも困難となり負のスパイラスに陥ってしまう可能性大。
PC Managerの安全面は?
初めてPC Managerに触れる方は少し抵抗があるかもしれませんが、Microsoft社が提供しており、各機能もOSの標準機能を呼び出す形で実現しているため他のサードパーティ製のツールと比較してもかなり信頼性が高いと言えます。↓の記事でも安全面や評判についてまとめていますが、総括すると今のところマイナス面はUIの配置や誤字等がある程度なためクリティカルな影響は無いようです。
Microsoft PC Managerの安全性は?評判はどうなの?
Windows11でディスクのクリーンアップが無くなった件
活用していた方はすぐ気づく部分ですが”エクスプローラ > Cドライブ > プロパティ >「ディスクのクリーンアップ」”で一時ファイルのキャッシュクリアを行う場合、今まで存在していたボタンが「詳細」に変わっていることにお気づきでしょうか。
Windows11でメモリ解放(キャッシュクリア)を行う場合、冒頭で少し触れましたが、「メモリ解放」自体はOSの純正機能からも実行可能です。
“設定 > システム > ストレージ > ドライブ > 一時ファイル > 「ファイルの削除」”で実行が可能。しかしかなり深い階層にあり検索窓から呼び出すことは可能。「一時ファイル」の各項目の詳細を確認したい場合はこの画面を活用するメリットは大きいですが、日常的にキャッシュクリアを目的とした場合は少し手間に感じてしまいます。
Microsoft社のWindows11に対する今後の発展と方針については分かりませんが、XP時代から存在していた「ディスクのクリーンアップ」ボタンが消えた→Microsoft PC Managerの利用に移行を検討していることが自然の流れだと捉えても良いのでは無いでしょうか。
Windows11のメモリ解放はMicrosoft純正ツールを使おう
“PC Manager”ツールを使う主なメリットは以下
- Microsoft社の純正アプリ(ツール)
- メモリ解放だけではない一元管理されている最適化アプリ
- ベータ版ではあるが今後の発展にも期待大
- UI操作が簡単で即実行可能
- レジストリ操作も無くOS破損リスクが無い
「Microsoft PC Manager」は、サードパーティ製のメモリ解放ツールと比べて、優れた点が多くあり、現在はベータ版のためユーザ個々でダウンロード→インストールすることで利用可能となりますが、XP時代から存在していた「ディスクのクリーンアップ」ボタンがWindows11(2023/12/04時点)では廃止された経緯も考えると標準アプリの立ち位置となる可能性が非常に高いと考えています。
Windows 11のメモリ解放には、ぜひこのツールを試してみてください。
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